10日で4kg減のダイエットは本当なの?
○○ダイエットや○○ダイエット法など、雑誌やインターネットには様々なダイエット法やダイエットの広告が目立ちます。
これらには決まって「10日間で4kg痩せた」や「2週間で2kg減」など、誰でもこれらのダイエット法やダイエット食品で簡単に痩せることができると錯覚させられます。
そもそもダイエットってこんなに簡単に痩せられるものなのでしょうか?そのようなダイエット法やダイエット食品を購入する前に、少しだけ冷静になって考えて直してみましょう。
4kg減のダイエットに必要な消費カロリー
4kg減のダイエットを10日間で行おうとすれば、1日にいったいどれだけのカロリー制限をする必要があるのでしょうか。
体脂肪1kgには約7200キロカロリーありますので、4kgで計算すると28800キロカロリー、これを10日間の1日当たりで計算すると2880キロカロリーの食事制限をする必要があります。
それでは通常の生活をする場合、1日のカロリーの総消費量は何キロカロリーでしょうか。
18~29才の女性の基礎代謝は個人差にもよりますが、だいたい1210キロカロリーで「基礎代謝量のアップがダイエットの決め手」、基礎代謝以外の部分の消費カロリーは500キロカロリー程度です。
これらを合計すれば、1日の総消費カロリーの量はだいたい1700キロカロリー強になります(個人差があります)。
そもそも1日の総消費カロリーの量が1700キロカロリー強であるのに、1日に2880キロカロリーもの食事制限を行えるはずがありません。
2週間で2kg減というのも同様です。この場合で制限するべきカロリーを計算すれば、1日当たりで1029キロカロリーになります。
この場合は一日に、700キロカロリーしか摂取できないことになります。
ダイエットは基礎代謝量までに抑えるべき
ここでダイエットの基本知識ですが、1日の総摂取カロリーを基礎代謝の総消費カロリー以下にするべきではありません。
すなわち18~29才の女性の場合は、1日の総摂取カロリーが1210キロカロリー以下になるような食事制限をしてはならないのです。
なぜなら、これ以上のカロリー制限での低カロリーダイエットを行うとリバウンドしやすい体質になるばかりか「急なダイエットがリバウンドの原因」、様々な健康被害を生み命に関わることさえあるからです。
たとえどんなダイエット法やダイエット食品であっても、これは最低限守らなければならないダイエットの基本ルールです。
無理のないダイエットと健康維持を両立させたいのであれば、基礎代謝の総消費カロリーと運動や生活活動も含めた1日全体の総消費カロリーとの範囲内に、1日全体の総摂取カロリーがおさまるように食事制限をする必要があるのです。