第三の体脂肪燃焼法は褐色脂肪細胞

体脂肪を燃焼させる第三の方法は、褐色脂肪細胞の熱エネルギー生産のしくみを利用することです。

今までダイエットの方法として注目されてきたものには、運動と食事制限の2つがあります。

体脂肪を燃焼させるためにはまず運動が必要で、体脂肪を蓄えない(燃焼ではありませんが・・)ためには食事制限が必要だというわけです。

これらに対して、褐色脂肪細胞が自ら体脂肪を燃焼させてカロリーを消費するしくみには、従来のダイエットの方法としては医学界を除いてあまり着目されていませんでした。

褐色脂肪細胞を活性化させて肥満治療を行うことができれば肥満治療の医療現場を一新できるとあって、現在の医学界ではしのぎを削って研究されているテーマです。「体脂肪を燃焼する褐色脂肪細胞(ダイエットの一般知識)

褐色脂肪細胞は体脂肪を燃焼

褐色脂肪細胞とは、自ら体脂肪を燃焼させる特徴を持つ脂肪組織の一部分です。

脂肪組織には大まかに分けて白色脂肪細胞と褐色脂肪細胞の2つに分けられますが、褐色脂肪細胞は目で見て褐色にみえることからこの名前がついています。

褐色脂肪細胞は一般的には肩甲骨の周辺やわきの下に多く分布しています。

ところで私たちが呼吸をしてから体の中でエネルギーが発生するしくみには、ミトコンドリアという細胞小器官がそのほとんどを占めて関わっています。

ミトコンドリアには呼吸に関係する一連の酵素が含まれていて、これによって細胞がエネルギーを生産します。

褐色脂肪細胞にはこのミトコンドリアが多数存在しています。「褐色脂肪細胞内のミトコンドリアの役割(ダイエットの一般知識)

白色脂肪細胞は体脂肪を蓄える

白色脂肪細胞は体脂肪を蓄える役割を持っています。

過剰に摂取したエネルギーを自ら蓄えて、脂肪組織(体脂肪)を増やす役割を担っているのです。

原始からの度々の飢餓を経験してきた我々人類にとっては、生存に欠かせなかった部分です。