基礎代謝量アップの食事タイミング
基礎代謝量のアップには、有効な食事のタイミングというものがあります。
効率的にダイエットを行うためには、基礎代謝量のアップが欠かせません。なぜなら一日の消費カロリー全体に占める基礎代謝の割合が70%にも及ぶからです。
これを一割高めることで、消費カロリーの全体量の7%を高めることにつながります。
また、基礎代謝量をアップさせるためには遅筋を増やす必要があり、遅筋の増加にはトレーニングと食事内容の改善が不可欠です。
前回までは以上のことを解説していましたが、今回は基礎代謝量をアップさせるのに有利な食事のタイミングについての解説です。
筋肉の超回復で基礎代謝量がアップする
基礎代謝量がアップするしくみには、筋肉の超回復という体が備えるしくみが関わっています。
筋肉の超回復を一言で説明すれば、一度壊れた筋肉が回復することで壊れる前以上に増加することです。
例えばボディービルダーは筋肉の量を増加させるために、過酷なトレーニングを行います。しかしトレーニングを行うことが直接、筋肉量を増加させるわけではありません。
筋力トレーニングとは筋肉に無理な運動を行わせて、正常な筋肉を一度破壊する行為なのです。でも、ここで終われば筋肉量が減少するだけです。
体に壊れた筋肉を修復させる材料を与え、破壊された筋肉を十分に休ませることで、一度壊れた筋肉は元に戻ろうと修復されます。
骨折した部分が他よりも太くなる現象がありますが、筋肉にもそれと同じ現象があります。一度壊れた筋肉が回復する過程では、前よりも一段と太くなるのです。
基礎代謝量のアップに有効な食事のタイミングとは、すなわち筋肉の超回復を起こりやすくする食事のタイミングと言い換えることができます。
体脂肪の付きやすい時にたんぱく質を摂取
体脂肪の付きやすいタイミングにたんぱく質を摂取することが、筋肉の超回復を起こりやすくする食事のタイミングです。
筋肉の超回復を意識した際に最も摂取しなければならない栄養素はたんぱく質なのですが、筋肉を最も修復させやすい摂取のタイミングがあります。
すなわち、インシュリンなどの成長ホルモンが分泌されるタイミングが、筋肉を最も修復させやすい摂取のタイミングなのです。
これはいい換えれば、最も太りやすい食事方法を行うということになります。筋肉が修復しやすいタイミングとは、体脂肪が蓄積されやすいタイミングでもあるからです。
そしてこのタイミングとは、睡眠後30分~1時間半後、トレーニングの30分~1時間後、甘いものを食べてインシュリンが分泌された時のことです。
これらのタイミングにたんぱく質を主体としたものを摂取すれば、トレーニングの効果を最大にすることができます。
ダイエットの体質は臨機応変な食事で
ダイエットしやすい体質を築くためには、食事方法も臨機応変に変化させなければなりません。
要するに、トレーニングをしない日には体脂肪が付きやすい食事方法を避け、トレーニングをした日には筋肉が修復しやすいタイミングにたんぱく質が主体の食事を行うのです。
このような方法で食事を行えば、ある時には体重が増加してしまうこともあるでしょう。しかし、またある時には増えた分以上の体重が減少することにつながるのです。
体脂肪を落としながら筋肉を発達させて、ますます痩せやすい体を作っていくことができます。