基礎代謝量のアップがダイエットの決め手
基礎代謝量のアップはダイエットの決め手となるもので、健康的に痩せるという観点からは単純な食事制限に勝るダイエット法といえます。
通常ではカロリーを消費させるといえば運動を表し、ダイエットといえばそれに食事制限を加えるものです。基礎代謝量のアップはこの2つには属さないカロリーの消費理論です。
そして基礎代謝による消費カロリーは、一日全体の消費カロリー量の約70%を占めています。
そのようなわけで残りの30%を占める生活活動や運動の合計よりも、この基礎代謝による消費カロリーを高める方がダイエットには効率的です。
基礎代謝とは
基礎代謝とは、身体的、精神的に安静な状態で代謝される最小のエネルギー代謝量であって、生きていくために必要な最小のエネルギー代謝量のことです。
このような状況は睡眠中に観察されます。
そのため基礎代謝は生命維持のために呼吸器、循環器や神経、肝臓、腎臓などの臓器がわずかに活動している状態においてのエネルギー消費といえます。
従って基礎代謝による消費カロリーは、運動による消費カロリーとは明確に分けられます。
これを言い換えれば、基礎代謝量のアップによる消費カロリーの部分は、今までの生活を行う上での一日全体の消費カロリーに更に上乗せされるということです。
基礎代謝の消費カロリーはダイエットに無視できない
基礎代謝による消費カロリーは、ダイエットには無視できない部分です。
1日のエネルギーの総消費量はこの基礎代謝(1日のエネルギー総消費量の約70%を占める)とそれ以外の生活活動においての消費エネルギーとを合計したものです。
これらの1日の総消費エネルギーの内、運動におけるエネルギー消費量はわずかに30%を占めるのみですので、運動よりも残りの70%を占める基礎代謝の部分を高める方がダイエットには効率的なのです。
生活活動と運動による消費カロリーの合計を一割高めても一日全体に占める消費カロリー量の3%が高まるだけなのに対して、基礎代謝量を一割高めることでは7%の消費カロリー量がアップするわけです。
具体的な基礎代謝の高め方については「効率的なダイエットは歩行やジョギングで」。
以下は、基礎代謝量の目安です
※厚生労働省<第六次改定日本人の栄養所要量-食事摂取基準-解説>によります。
◆(男性)年齢 / 体重1kg当たり(1日) / 体重全体(1日) ※単位:kcal
◇1~2 / 61.0 / 700
◇3~5 / 54.8 / 900
◇6~8 / 44.3 / 1090
◇9~11 / 37.4 / 1290
◇12~14 / 31.0 / 1480
◇15~17 / 27.0 / 1610
◇18~29 / 24.0 / 1550
◇30~49 / 22.3 / 1500
◇50~69 / 21.5 / 1350
◇70以上 / 21.5 / 1220
◆(女性)年齢 / 体重1kg当たり(1日) / 体重全体(1日) ※単位:kcal
◇1~2 / 59.7 / 700
◇3~5 / 52.2 / 860
◇6~8 / 41.9 / 1000
◇9~11 / 34.8 / 1180
◇12~14 / 29.6 / 1340
◇15~17 / 25.3 / 1300
◇18~29 / 23.6 / 1210
◇30~49 / 21.7 / 1170
◇50~69 / 20.7 / 1110
◇70以上 / 20.7 / 1010