ダイエットに有利な食事内容は?
ダイエットに有利な食事方法といえば、いかに摂取カロリーを減らすかということのみに注目しがちです。
例えばサラダに塩をふって低カロリーのおかずを一品増やすとか、りんごダイエットで摂取カロリーを抑えるなどです。
摂取カロリーを抑えるという視点は、確かに間違ってはいません。ダイエットに必要なことは、カロリーコントロールであるからです。
でも、摂取カロリーをいかに抑えるかという視点で行うダイエットは、消極的なダイエットであるといえなくもありません。
この反対の視点からダイエットを捉えてみれば、積極的なダイエットの食事内容というものが見えてきます。
積極的なダイエットの食事内容
積極的なダイエットの食事内容とは、言い換えれば痩せやすい体質を築くための食事内容です。
たとえ一時的には摂取カロリーが増えたとしても、将来的には消費カロリーを増やす体を築くために食事を行うのです。
カロリーコントロールのみに注目した食事方法では、リバウンドや過食症の危険性を防ぐことができません。
低カロリーに着目した代替食品(マイクロダイエットなど)にしても、消極的な食事方法である限りは上記の危険性を防ぐことが難しいのです。
摂取カロリーを制限することでダイエットを行うのであれば、体脂肪と筋肉の両方が減少してしまいます。
体脂肪のみを減らすことができればすばらしいのですが、体の構造上はなかなかそううまくいきません。
ボディービルダーでさえも筋肉を増やす時には体脂肪も増やし、体脂肪を減らす時には筋肉も減らさざるを得ないのです。
基礎代謝量を高める食事内容
基礎代謝量を高めることは、痩せやすい体質を築くためには欠かせないことです。
1日の摂取カロリーは3回の食事で補いますが、カロリーは運動のみで消費するわけではないからです。
通勤通学や掃除洗濯などの生活活動で消費するカロリーは1日全体量の約30%に過ぎないのですが、基礎代謝による消費カロリーは約70%にもなります。
基礎代謝はダイエットにとって重要な要素なのです。
基礎代謝量を高めるためには運動とともに、食事内容の改善も非常に大切です。
基礎代謝量のアップは筋肉量の増加を意味するのですが、筋肉量を増加させるためにはまず筋肉を動かさなければなりません。「ダイエットへの基礎代謝量アップの方法論」
筋肉を動かして(運動を行い)酷使することで、まずは筋肉が増加するために必要な半分の条件を満たしたことになります。
残り半分の条件とは、体に筋肉を築く材料を与える食事内容です。「積極的なダイエットの食事内容」
このような積極的なダイエットの食事方法を行うと、一時的には体重が増えてしまうこともあり得ます。
ただしこれは筋肉量の増加を伴う体重の増加です。
これに対してリバウンドによる体重の増加では、体脂肪が増えることはあっても筋肉が増加することはあり得ません。
なぜならリバウンドの原因とは摂取カロリーの減少のみを考えてダイエットを行った結果であり、筋肉量の減少でどんどん増える体脂肪を更なる食事制限で対抗する悪循環に陥るからです。
一時的な体重の減少で終わらせるのであればカロリー制限のみでも可能なのですが、将来的にも減量を維持するためには筋肉量を増やす視点が大切なのです。