食物繊維がダイエットに効果的

ダイエットには食物繊維を多用した食事を行うという必要性が、低インシュリンダイエットから学び取れる内容であると思います。

低インシュリンダイエットが体脂肪を蓄えない理論はGI値の低い食事を行う部分にありますので、食物繊維を多用した食事によりGI値の低い食事内容を達成するのです。

(GI値の低い食事内容=血糖値の急上昇を防ぐ食事内容)

ちなみに低インシュリンダイエットとは、血糖値の急上昇を防ぐ食品を選んで食べることで、食べたものが体脂肪になりやすい状況を避けるというダイエット法です。

(血糖値が上昇している状態=食べたものが体脂肪なりやすい状態)

「低インシュリンダイエットに学ぶ」で述べたように、GI値の低い食品に偏った食事内容は食生活を歪めてしまいかえって問題点となります

食事内容は普段のままを維持しつつ、それに食物繊維が多い食品やおかずを加えることがベストです。

食物繊維が多用された食事内容は血糖値を緩やかに上昇させ、体脂肪の蓄積を防止する食事方法につながるということです。

ダイエットに利する食事方法

低インシュリンダイエットから学び取れるものは、食事内容だけではありません。食事方法にも、体脂肪を蓄えにくいやり方が存在するのです。

食物繊維を多用した食事内容を前提として、おかずを食べる順番に着目するのです。

すなわち、食物繊維が多い食品からまず食べ始め、それからご飯(炭水化物)などの食物繊維が少ない食品を食べるのです。

食物繊維が多い食品を最初に食べることで、それが消化器官や腸内に充満する状態となります。

このような状態ではその後に食べる炭水化物が食物繊維と混ざり合って体内をゆっくりと移動し、炭水化物の吸収速度を遅くするため血糖値の上昇速度も緩やかになります。

生野菜や煮物、こんにゃく、ひじき、海苔などの食物繊維が多い食品を最初に食べて、ご飯のような炭水化物や肉の脂身のような脂肪分が多い食品を後回しにした食事方法が太りにくい食べ方といえるわけです。

その反対に炭水化物から先に食べ始めたとすれば、それが消化器官を一気に通過して腸まで達し、炭水化物がすばやく吸収されるため血糖値を急上昇させます。

血糖値が急上昇している状態ではその後に食べたカロリーが、効率よく体脂肪として蓄えられるわけです。

ダイエットに有利な間食方法

ダイエットに有利な間食の方法としては、できるだけ糖分と脂肪分を分けて摂取することです。

糖分を摂取すると、インシュリンが大量に分泌されます。

インシュリンが分泌されている時には、摂取したものが体脂肪として蓄積されやすいのです。

このような訳から糖分を摂取した時には、できるだけ脂肪分を控える方がダイエットには効率的といえます。

ということは・・午後3時に間食をする時には「ダイエット中に甘いものはだめ?」、やはりケーキのような脂肪分と糖分の両方を含む洋菓子を選ぶよりも、飴や和菓子や果物のような糖分や炭水化物が主体のものを選んだほうがよいということになります。

和菓子や果物のような間食は血糖値を有意に上昇させてしまうわけですが、同時に食欲を抑える利点を無視するわけにもいきません。

和菓子や果物が優れている点は、糖分以外のカロリーをほとんど含まないことです。

たとえ糖分がインシュリンの急上昇を招いて体脂肪が蓄えられやすい状態を生んだとしても、糖分以外には体脂肪を蓄える材料を摂取していません。

和菓子の摂取はインシュリンの上昇から体脂肪を蓄えられやすい状態を生むけれど、比較的低カロリーでも満足感を得られるため摂取カロリーが少なくてすむという結論です。

もしも間食が洋菓子とすれば、砂糖(糖分)によるインシュリンの上昇に伴って、生クリーム(脂肪分)の吸収を促進してしまいます。

脂肪分は食欲を満たしにくい上に腹持ちも悪いため、たくさん食べても(摂取カロリーが多くなっても)その事実に気付くことが難しいのです。

なお糖分を摂取した後にはそれを効率よくエネルギーに変えたいため、ビタミンB1やビタミンB2、パントテン酸を摂取すればダイエットには更に効果的です。