朝食を抜くダイエット法の欠点
朝食を抜くダイエット法では、食欲の湧きにくい朝食を抜くことで1日摂取カロリーの全体量を減らし、朝食抜きで発生するストレスを夕食で多めに食べることで解消させるという趣旨であると思われます。
でも結局は朝食をしっかり食べるのに比べて、同じ体重を維持するためには摂取する食事の1日全体量を減らす必要が出てきます。
「体の飢餓状態に対する危機管理による体脂肪の蓄え」と「夜はホルモンの影響で体脂肪を蓄積しやすい」からです。
それよりも朝食や昼食でしっかり食べることによる満足感でストレスを解消し、早めでしかも控えめの夕食で胃を休めて次の日の朝の体調に備えた方が健康面でも有利です。
表面的なダイエットにとらわれず長寿を見据えて
表面的なダイエットだけににとらわれず、健康維持と長寿をも視点に捕らえた場合はこれがベストでしょう。
夕食を多めに取るということは、寝ている間に胃を酷使することです。
試しに夕食を控えめにしてみれば、次の日の朝の体調はとても良いはずです。寝ている間に胃を酷使することは確実に免疫力の低下を招き、病気にもかかりやすくなります。
朝食を食べるダイエットで幸せな気分
朝食をしっかり食べてダイエットを行えば、生きているという実感も生まれるというものです。味噌汁や焼き魚の香りが漂う温かい朝を迎えれば、その日はきっと幸せな気分です。
現代人は健康にとても悪いことを行いながら、医療の進歩で長生きを獲得しています。ただ、同じ長生きでも生活の質が良くなければ(健康を維持できないままの長寿では)、幸せを感じられないはずです。
これは「クオリティ・オブ・ライフ(Quality of Life=生活の質)」の概念です。
人生50年とはかなり古い言葉ですが、たとえ「朝食抜きで夕食多め」の食事方法がその人の体質に合ったダイエット法であったとしても、これを何十年も続ければ、老後には健康面から必ず後悔する日を迎えることになるでしょう。