クルクミンの概要

ポリフェノールとヤーコンのオリゴ糖

クルクミンは抗酸化物質として知られるポリフェノールの一種です。クルクミンは抗酸化作用以外に発がん抑制効果も期待されているといわれます。

クルクミンはウコンの黄色の原因であるポリフェノールの色素で、ウコン(ターメリック)やカレー粉、からし(辛子)、マスタードに多く含まれています。

沖縄ではウコンのことを「酒飲みの薬」というそうですが、ウコンには胆汁の分泌を促進する作用から肝臓の解毒作用を活発にするとされています。

ただしウコンの多量摂取は肝臓への悪影響があるようですので、サプリメントによる摂取は問題がありそうです。

ウコンのクルクミン

ウコンにはクルクミンが含まれています。ウコンは別名がターメリックで、カレー粉の黄色の色素として知られています。従ってクルクミンを手軽に摂取するならば、カレーを食べるのが一番簡単です。

ウコンはカレーの香辛料としてのみではなく、漢方薬(肝臓炎、胆道炎、胆石症、カタル性黄胆、健胃など)としても知られています。ウコンは生姜科の多年草で、インドなどの熱帯アジアが原産となります。

なお急性黄疸、ヘルペス、妊娠中、肝硬変、胆嚢炎、消化性潰瘍のような時にはウコンの大量摂取を避けた方がよいようです。ウコンの場合も多量摂取は健康を害するようですので、サプリメントとして大量摂取するのではなく、カレー粉などの食品からほどほどに摂取するのが安全です。

カレー粉にはウコン(ターメリック)の他にもサフラン、パプリカ、クミン、ナツメグ、オールスパイス、キャラウェイ、ガーリック、クローブ、コリアンダー、フェンネル、シナモン、コショウ、ジンジャーなど多数の香辛料が含まれています。

カレー粉に含まれる上記のような香辛料は何れも漢方薬に含まれるような材料ですので、カレー粉の摂取はウコンに限定されない健康に有利な幅広い成分を一度に少量ずつ補うことができます。

ただし健康作用を期待してカレーを食べるのであれば、市販のルーからではなく原材料としてのカレー粉から補う方がよいでしょう。

ルーには確かにカレー粉が配合されているのですが、動脈硬化を引き起こす原因となる牛脂や数々の防腐剤と保存料が含まれることが問題となります。少し面倒ではありますが、健康のためを思って摂取するのであれば、カレー粉を使用してカレーを作るのがベストです。

カレーを純粋に食べたいから食べるのであれば、ルーを使用しても問題はないでしょう。

ウコンの肝臓への作用

ウコンは肝臓の働きを回復させる妙薬とされますが、本当にそうなのでしょうか。ウコンは「主として医薬品として使用されるもの」として分類されているようですので、多量摂取は避けるべきでしょう。

ウコンを摂取すると、GOTとGPTの数値が下がるようです。GOTとGPTの数値は肝機能が低下する時に上昇するとされますので、ウコンの摂取は肝機能にとって何らかの作用を及ぼすようです。

ただし、ウコンを摂取すると同時に肝臓細胞の働きも抑える傾向があるとされますので、高年齢の方が多量に長期摂取するには注意が必要です。

ウコンはカレー粉の材料としてなじみが深いため、カレーを食べる程度の摂取では問題がないと思われます。何事も過剰は問題ありということです。