ひまわりの種が生活習慣病を予防する

生活習慣病にはひまわりの種の摂取が効果的です。ひまわりの種には共役リノール酸(トナリン)とともに、ビタミンEも含まれています。

一般的には小動物のえさとして使用されるひまわりの種ですが、共役リノール酸とビタミンEを含むことから生活習慣病の予防には効果的な食品です。

共役リノール酸といえば、サプリメントでもよく見る成分です。共役リノール酸は牛脂に豊富に含まれる成分として知られていますので、サプリメントの共役リノール酸は牛脂から抽出した成分である可能性もあります。

全ての共役リノール酸のサプリメントの原料供給源が牛脂とは限りませんが、もしも健康のために摂取する成分が牛脂から抽出された成分だとすれば、気分的にもあまりよいものではありません。

共役リノール酸が生活習慣病を防ぐ

共役リノール酸には生活習慣病を改善させる作用があるようです。

現在までには共役リノール酸に、抗がん作用や体脂肪を減らす作用があることが指摘されています。また、共役リノール酸には高血圧を抑制する作用もあるようです。

肥満のラットを用いた実験がありますが、共役リノール酸を含まないエサで育つラットは肥満とともに血圧が上昇します。ところが共役リノール酸を添加したエサを与えたグループでは、与えないグループに比べて血圧の上昇が抑制されたようです。

また共役リノール酸を含まないエサを食べる肥満ラットは脂肪肝を発症したのですが、共役リノール酸を与えることで改善が見られたということです。

抗酸化作用のビタミンE

抗酸化作用を持つビタミンEは、ダイエットや食事制限で欠乏しがちな栄養素です。ひまわりの種にはビタミンEが特に豊富(100g中22mg)に含まれています。ひまわりの種を45g摂取するだけで、成人1日あたりの栄養摂取量を満たしてしまいます。

ビタミンEは、抗酸化作用により、体内の脂質を酸化から守り、細胞の健康維持を助ける栄養です。また、ビタミンAやカロチンの酸化を防ぎ、生体膜を健全に保つ働きがあります。ビタミンEは、赤血球の溶血防止、老化防止に役立つ栄養です。

私たちの体内では日々活性酸素が発生します。これが消えず次々と酸化反応を繰り返すと過酸化脂質を生成してしまい、成人病や老化の原因となります。

ビタミンEにはその活性酸素を消去して、過酸化脂質の生成を抑制する作用があります。ビタミンEを豊富に摂取することは、動脈硬化などの生活習慣病のリスクを減らすことになります。