アミノ酸ダイエットは効果がある?
アミノ酸ダイエットは効果があるのでしょうか。
ダイエットに重要な要素の1つに、基礎代謝量のアップで消費カロリー量を高める必要性が挙げられます。
基礎代謝量のアップには、筋肉量を増加させる必要性があります。
筋肉量を増加させるためにはもちろん筋肉運動が必要ですが、たんぱく質も筋肉を築く材料として必要です。そしてアミノ酸とは、たんぱく質を構成する物質です。
このようなわけで、アミノ酸の摂取がダイエットに効果があるのです。
基礎代謝がダイエットに関わる
基礎代謝はダイエットに深く関わる要素です。
基礎代謝とは生命を維持するために、何も生活活動をしていない時にもエネルギーが自然に消費される現象を指します。
言い換えれば、基礎代謝とは心臓や肺などの筋肉組織が生命維持のために活動する時にエネルギーを消費する現象で、1日のエネルギー総消費量の約70%を占めています。
すなわち基礎代謝量を高めることが、ダイエット成功の決め手となります。
アミノ酸の摂取はダイエットに有効
アミノ酸を摂取することでダイエットには有利に働きます。
この理由は前述のように、基礎代謝量をアップさせるためにはアミノ酸が必要であるからです。
基礎代謝量をアップさせるために必要なのが心臓や肺などの筋肉組織を増やすことで、トレーニングとアミノ酸(たんぱく質)の摂取を併用することによって達成することができます。
従ってトレーニングと併用することで、アミノ酸の摂取はダイエット効果があるといえます。
なお、トレーニングとはバーベルやダンベルを持ち上げる筋力トレーニングを指しているものではなく、ウォーキングやジョギングに代表される有酸素運動を指しています。
筋力トレーニングでは速筋が発達しますが、有酸素運動では遅筋が発達します。基礎代謝量を主にアップさせるのは速筋ではなく遅筋です。
たんぱく質の摂取でアミノ酸は不要
たんぱく質さえ摂取すればアミノ酸の摂取は不要です。
アミノ酸はたんぱく質を構成する物質であり、たんぱく質さえ摂取すればアミノ酸を摂取したことと同じになるからです。
BCAAなどの複数のアミノ酸が結合した成分をサプリメントで摂取しても、アミノ酸が体で利用される前にはまず個々のアミノ酸にまで分解されます。
たんぱく質を摂取しても、たんぱく質を構成する個々のアミノ酸にまで分解されてから体内で利用されます。
結局どちらを摂取しても同じことなのです。
たんぱく質は通常の生活活動を行う人では一日に体重1kg当たり1.0~1.2g、スポーツをする人で2g程度摂取する必要があります。
その他、トレーニングとの併用でアミノ酸を摂取することにより、トレーニング時における脂肪の燃焼効率を高める効果があるといわれています。
これも「トレーニングとの併用でたんぱく質を摂取することにより・・」と言い換えることができます。
アミノ酸ダイエットのサプリメントは無意味
アミノ酸ダイエットのサプリメントを摂取しても、体脂肪の燃焼効果やダイエットの効果はほとんど期待できません。
一般的に市販されているアミノ酸ダイエットのサプリメントには、アミノ酸がどの程度配合されているのでしょうか。
ある製品では一日の規定摂取量をたんぱく質で換算すると0.9g、また別の製品では3~6gです。
でも前述の通り、一日に必要なたんぱく質の量は、体重1kg当たり1.0~2.0gなのです。
例えば体重が60kgの人では、一日に必要なたんぱく質の量は60g~120gです。
アミノ酸は食品で摂取する
アミノ酸は食品からたんぱく質として摂取した方が、サプリメントとして摂取するよりも効率がよさそうです。
体重60kgの人が一日に60g~120gものたんぱく質量を摂取しようとすれば、良質のたんぱく質が豊富な肉や魚、大豆などで補う方が効率がいいのではないでしょうか。
例えば鶏肉のささ身を100g摂取すれば、たんぱく質を23g補うことができます。
アミノ酸ダイエットのサプリメントを規定量摂取してもたんぱく質量は多いものでも3~6gに過ぎないのですが、卵1つのたんぱく質量は6gなのです。