痩せる腸内細菌が体脂肪を減少
痩せる腸内細菌は代謝に影響を及ぼし、体脂肪を減少させやすくします。具体的な痩せる腸内細菌の影響は体脂肪の合成を防ぎ、さらにカロリー消費を促すことです。
腸内細菌が及ぼす影響に関して、マウスを使った実験がありました。
腸内を無菌状態にしたマウス(以下、無菌マウス)に通常マウスの腸内細菌を植え付けたところ、血中のグルコース(ブドウ糖)と遊離脂肪酸(脂肪組織となるエネルギー源)の濃度が上がり、肝臓における体脂肪の合成を促進させました。
また、無菌マウスに高脂肪食を与えても肥満になりにくかったようです。これは腸内細菌が骨格筋と肝臓において、AMPKの活性化を抑制するからだと考えられています。
(AMPKが活性化すると体脂肪の合成を抑制し、糖や脂肪の燃焼を促進させます。逆にAMPKの活性化が抑制されると、体脂肪の合成が促進されてカロリー消費は抑制されます。)
さらに、腸内細菌がリポ蛋白リパーゼを活性化させることも、腸内細菌が体脂肪を増やす原因だと考えられています。(リポ蛋白リパーゼが活性化すると体脂肪の合成が促される。)
これらのことから、腸内細菌が体脂肪の蓄積やカロリー消費に重要な役割を果たしていることがうかがえます。
痩せる腸内細菌のダイエット効果
痩せる腸内細菌のダイエット効果を示す、肥満マウスを使った実験がありました。また、このダイエット効果は人による試験でも証明されています。
植物性発酵食品の製造時に使用される乳酸菌(L.plantarum No.14株)を肥満マウスに与えたところ、白色脂肪細胞の肥大が抑制されたようです。また、標準体重の人に対して同じ乳酸菌を3週間摂取してもらったところ、体脂肪率や体重、BMIが減少したようです。
整腸作用が痩せる腸内細菌を増やす
以上のことから、整腸作用により痩せる腸内細菌が増えることがうかがえます。乳酸菌は「お腹の調子を整える食品」であり整腸作用を持つことが知られていますが、整腸作用を持つ食品を摂取することで痩せる腸内細菌が増えるというわけです。