サプリメントの使用は自己責任で
サプリメントの使用は、ビタミンを補うものに限定する方が無難です。その他のサプリメントは思わぬ健康被害を引き起こす場合もありますので、使用は自己責任が原則です。
むくみ解消や食欲抑制など、ダイエットを補助するタイプのサプリメントは特に推奨できないものです。これらのサプリメントに対しては痩せる効果に注目しがちですが、副作用の心配があるからです。
ビタミンを補うサプリメントであればビタミン過剰症の心配をするだけで済むことですが、むくみ解消や食欲抑制などのサプリメントは肝障害を引き起こすなど深刻な作用を伴うからです。
むくみやセルライト対策のサプリメントの注意点
むくみやセルライト対策のサプリメントとしては、メリロートが有名です。メリロートは有効成分のクマリンを含み、下半身のダイエットに有効なハーブとの名称で呼ばれることがあります。
メリロートを飲むことで、本当にむくみやセルライト対策となるのでしょうか。
そのダイエット効果はさておき、メリロートには1つの欠点があります。その欠点とは、肝臓に対しての毒性を有することです。メリロートは確かに医薬品として用いられることもあるようですが、同時に殺鼠剤としても調合されています。
むくみの解消やセルライトにばかり気を取られず、副作用のことも考えてから摂取するべきでしょう。
食欲抑制サプリメントの注意点
食欲抑制の作用を持つサプリメントにも注意が必要です。このような特殊なサプリメントは国内で未承認のため、入手するには個人輸入を行う必要があります。
食欲抑制のサプリメントは、なぜ国内で販売許可が下りないのでしょうか。その理由には、今までに発生した健康被害も間接的に関与しています。
例えば、平成17年に重大事故が公表された天天素というサプリメントがその一例です。
もちろん天天素は無承認なのですが、食欲抑制と体脂肪の燃焼に効果があるとうたわれたサプリメントです。広告にはFDA(アメリカ食品医薬品局)に認可された成分を含む、とあります。
このように特殊な作用を持つサプリメントは、一概には安全と言い切れない部分があります。
よく知らないサプリメントに対してはまず成分などをよく調べてから使用することも大切なのですが、食欲抑制など体の生理作用に関与する成分には近づかないことが第一の防衛策となります。