ヤーコン茶で血糖値を下げる
ヤーコン茶には血糖値を下げる作用があるといわれています。
糖尿病は血糖値が慢性的に高くなることで負の作用を生みますので、血糖値を下げる視点が重要になります。血糖値を下げることで、糖尿病の進行を食い止めるのです。
血糖値を下げるためには、まず食事療法と運動療法を行う必要があります。これらによって、血糖値を正常に近い状態に維持するのです。
食事療法の主体は三大栄養素のバランスを考え、摂取カロリーを制限することです。血糖値を正常レベルに維持するためには、一日の総摂取カロリーの量を主治医に決められた値に制限する必要があります。
運動療法の目的の1つは、食事療法の補完として消費エネルギーの量を増やすことです。ただし運動による消費カロリーは少ないため、運動療法の主たる目的は筋肉によるブドウ糖の利用促進にあります。
もちろんヤーコン茶を含めてどの健康食品にもいえることですが、それだけで糖尿病の治療になるとは思わないことです。追加的な対策は、食事療法と運動療法の基礎の元に行うものだからです。
現在の糖尿病の治療のしくみ
糖尿病はインシュリンの作用が不足することによって、慢性的に血糖値が高くなることを特徴とする代謝疾患です。そこで現在の糖尿病の治療の主流には、2つの方法があります。
その1つが腸からの糖質の吸収を抑制・阻害することによって、食後の血糖値の急激な上昇を防ぐことです。血糖値の急激な上昇は膵臓にインシュリンの分泌を強要するため、膵臓への負担が糖尿病の悪化へとつながるためです。
もう1つの方法はインシュリンを分泌する役割を持つ膵臓のβ細胞を刺激して、インシュリンの分泌量を増やす方法です。
ただし、従来の糖尿病の治療方法には問題点も存在します。
(1つ目の)腸からの糖質の吸収を抑制・阻害する方法は、薬の副作用が問題になります。
(2つ目の)膵臓のβ細胞を刺激する方法は、長い目で見れば膵臓を疲弊させてその機能を低下させてしまう危険があります。
ヤーコン茶の利点
ヤーコン茶による血糖値抑制のしくみは、上記のどちらにも該当しません。
ヤーコン茶にはインシュリンの分泌を促進させる作用はありませんが、ヤーコン茶に含まれる成分自体がインシュリンと同様の作用をするといわれています。
これによって従来の糖尿病の治療には該当しない方法で、血糖値を抑制することが可能になるのです。薬を使わず膵臓を疲弊させることもなく、体内にインシュリンと同様に作用する物質を取り入れることで血糖値を下げるわけです。
ヤーコン茶は天然の食品であり、古来(インカ帝国の時代)から現在まで食用にされてきた歴史があるため、薬のような副作用の心配がありません。
ヤーコンとの併用で相乗効果
ヤーコン茶はヤーコンと併用することで、より有利に血糖値対策を行うことが可能です。
すなわちヤーコンの葉の部分(ヤーコン茶)にはインシュリン様物質が含まれ、ヤーコン芋の部分にはクロロゲン酸とフラクトオリゴ糖が含まれているということです。「ヤーコンは血糖値を下げる」
ヤーコンの食物繊維の80%を構成する水溶性食物繊維は体内で糖質を包み込む性質があり、フラクトオリゴ糖にも同様の性質があります。すなわち食後の血糖値の上昇速度を遅くする作用です。
クロロゲン酸には血糖値の安定化を促す作用が指摘されています。クロロゲン酸という種類のポリフェノールの作用の一部分として、インシュリン増感剤のように働く可能性です。