肥満の予防は乳児から
肥満の予防は乳児から始めた方がよいのかも知れません。最愛の子を持つ親としては、子供が肥満に悩む一生を過ごすのを望まないと思います。
「乳児への化学調味料は避ける」においては、化学調味料が成長障害を引き起こす可能性を指摘しました。そればかりか生後間もない頃に化学調味料で味付けされた食品を与えると、その子は一生肥満に悩むことになる可能性さえあるようです。
味覚は生後2~3ヶ月の頃より形成されるようです。また、味覚は生後2週間程度で形成されるというアメリカでの研究結果もあるようです。
この味覚が形成される時期に化学調味料で味付けされたミルクや離乳食を与えると、その後の一生においても化学調味料がおいしいと感じられるようになってしまいます。
化学調味料が肥満の一因
化学調味料は肥満の原因にもなりそうです。乳児から化学調味料漬けの食生活を送ると、その後の一生において食欲を抑制することが困難になってしまう可能性があるのです。
化学調味料と肥満に関する、ラットやマウスを使った実験結果があります。
化学調味料として使われているグルタミン酸ナトリウムを生まれたばかりのラットやマウスに投与すると、脳の食欲抑制を命令する部分が破壊されます。
そしてそのような動物は成長ホルモンの分泌低下により体長が短くなり、加齢とともに肥満になります。努力しても食欲に抑制を効かすことができないのです。
この実験のように、味覚形成時期に化学調味料を多用したミルクや食事で育つことで、その子が一生の肥満を背負うことになり兼ねません。
化学調味料は安全?
化学調味料は自然の素材から作られた安心の成分であると、よく耳にします。でも本当にそうなのでしょうか。
化学調味料の成分はアミノ酸であり、アミノ酸は確かに私たちの体を構成する成分でもあり必須の栄養素でもあります。ただし、それならばなぜ上記のような実験結果となったのでしょうか。
疑問点が何かといえば、母乳にもたんぱく質が含まれるため、アミノ酸も化学調味料と同様に含まれています。アミノ酸が構成されてたんぱく質が作られるからです。
乳児が母乳に含まれるアミノ酸を摂取しても何ら問題にならないのに、化学調味料で同様のアミノ酸を摂取した場合にのみ食欲抑制部分の破壊など、成長障害が引き起こされるのです。
化学調味料漬けの食生活が、現代社会の肥満や健康障害を形成する1つの原因になっているとは考えられないでしょうか。