思考もダイエットの手段
思考もダイエットの手段となり得ます。普通は消費カロリーを増やそうとすれば運動を思い浮かべますが、考えるだけでもカロリーは消費するのです。
1日の消費カロリーの約70%を占める基礎代謝をご存知だと思いますが、何かを脳で考える時にもカロリーを必要とし、このような消費カロリーは一日全体で考えれば結構な数値になります。
では、脳は1日にいったいどれくらいのカロリーを消費しているのでしょうか。
基礎代謝とは生命維持に不可欠の体内活動による消費カロリーを指していて、当然あらゆる体内の器官がそれぞれ生きるために相当のカロリーを消費し続けています。
心臓や肺などは絶え間なく動き続けるので消費カロリーも多いと考えられますが、実は脳の消費カロリーの量はその他の臓器に対してかなり多いのです。
脳で消費カロリーの18~20%
脳による消費カロリーの量は、基礎代謝による1日の総消費量の18~20%程度にもなります。
脳の重さは体重全体のたったの2%程度なのですが、炭水化物の量で換算すると1日に120g分(480キロカロリー)ものカロリーを消費しています。
ということは、お茶碗に軽く3杯分の摂取カロリーは毎日脳で消費されているということになります。
体全体の2%で消費カロリー全体の18~20%程度なのですから、脳は体全体で最もエネルギーが必要な部分であるといえます。
考えることにはこれほどのカロリーが必要なわけですから、毎日の朝食が重要なわけです。ただし脳が消費できる唯一のカロリーは炭水化物によるものです。
朝食の重要性は脳にカロリーを供給するという役割だけではなく、1日の始まりから体温を高めて基礎代謝量をアップさせることにもつながります。
朝食で炭水化物を摂取することは、ダイエットにも大変重要な役割を担っているのです。
高脂肪食ではこれらの効果は見込めません。ご飯を食べることは脳への栄養供給にも体温の上昇にも貢献するわけですが、ハンバーガーなどではその効果も薄いということです。
もちろん炭水化物を摂取することによる、いらいら防止の効果も見逃すことはできません。
集中力は炭水化物で確保
炭水化物の摂取は、集中力を保つためには欠かせません。仕事や勉強に炭水化物が必須なのは当然ですが、運転を行う時にも大変重要だといえます。
疲労やストレスを感じる時には血糖値が低下し、そのため脳へ供給されるブドウ糖が不足しがちです。このような状態では記憶力や集中力が低下してしまいます。
車の運転の際には(炭水化物の摂取で)脳へのエネルギーを確保した方が、事故を起こす確率が低いという実験結果もあるようです。
規則正しくご飯をしっかり食べることは大変重要なことなのです。