美容対策は大豆のイソフラボンで
美容には大豆のイソフラボンが有効です。イソフラボンは大豆が含むポリフェノールの一種なのですが、大豆製品を摂取することで効率的に補うことができます。
イソフラボンは女性ホルモンに似たポリフェノールです。
女性ホルモンのエストロゲンとよく似た構造をしているため、フィトエストロゲン(植物女性ホルモン)ともいわれています。このフィトエストロゲンは体内でエストロゲンと同じような働きをします。
天然の女性ホルモンともいえるイソフラボンには女性の更年期障害の諸症状を緩和する働きがありますので、女性の美容と健康維持に摂取すれば効果的です。
イソフラボンがエストロゲンを補う
イソフラボンで体内のエストロゲンを補うことは、更年期障害のさまざまな症状を和らげることにつながります。大豆製品は女性にとって、不可欠な健康食品といえるのです。
女性は閉経後にエストロゲンの分泌が急激に低下します。エストロゲンは女性の健康にとって非常に大切な役割を担っているため、閉経後には不足しがちなエストロゲンを努めて補うようにしなければなりません。
閉経後にエストロゲンを補うことの重要性は、骨粗しょう症を防ぐことにもあります。
高齢期に体内のエストロゲンが少なくなることで、骨がもろくなって容易に骨折するようになります。エストロゲンを補うことは、閉経後に骨からカルシウムが溶け出す症状を緩和することにもなります。
高齢期の人が最終的に一生を病院で過ごすことになるきっかけとして、その1つには骨折が含まれています。それまでは適度な運動を織り交ぜながら普通に生活していても、ふとしたことから骨折することで寝たきりになる可能性があるのです。
例えば年齢がまだ若い人では転倒するだけで骨折するなどありえないことですが、高齢期の人ではこのようなことが頻繁に発生します。最初は骨折を治すために安静にするわけですが、体力が落ちている場合はこのまま寝たきりに発展してしまうことがあるのです。
高齢期に大豆製品でイソフラボンを補う必要性は、このようなところにもあるのです。転倒でも骨折しない骨量を維持することは、いつまでも健康であるためには必須の条件です。
更年期障害の症状は・・
更年期障害の症状としてはほてりや動悸から始まって腰痛や肩こり、頭痛や不眠、食欲不振や便秘、むくみや頻尿などさまざまです。更年期障害による記憶力の減退は、認知症の原因ともなります。
更年期障害は女性ホルモンであるエストロゲンの不足が原因で引き起こされますので、対症療法としてはエストロゲンを投与することになります。エストロゲンの投与により、更年期障害による不快な症状を緩和できるのです。
ただし対症療法によるエストロゲンの投与は不正出血や子宮体がん、乳がんの危険性を増加させることにもつながるようです。