ヤーコンは血糖値を下げる
ヤーコンが含む難消化性のフラクトオリゴ糖は胃や小腸の消化酵素では分解されませんので、直接大腸へ到達するまでは水溶性食物繊維と同様の効果を持ちます。
水溶性食物繊維の利点は糖尿病の対策となることと、生活習慣病の予防と緩和です。腸内の糖質の吸収を緩やかにし、コレステロールや様々な有害物質を包み込んで体外へ排出するからです。
糖尿病も食物繊維で予防
食物繊維の摂取でインシュリンの分泌を制御することにより、糖尿病を予防することができます。
急激なインシュリンの分泌は糖尿病のリスクを高めますので、食物繊維の摂取によってインシュリンの分泌をゆるやかにすればそのリスクも低減されます。
体脂肪はヤーコンで減らす
ヤーコンのオリゴ糖は水溶性食物繊維としての機能性もあわせ持ちますので、食事の前に適量摂取することで低インシュリンダイエットと同様の効果を期待できます。
ヤーコンを食事の前に摂取することでインシュリンの分泌を抑えることができ、食事に含まれる糖分が脂肪細胞へ運ばれにくくなります。
食物繊維が生活習慣病を予防するしくみ
食物繊維は便秘の解消だけでなく、生活習慣病の予防にも役立ちます。食物繊維はコレステロールと発がん物質を吸着して体外に排出する作用があります。
ヤーコンのポリフェノールが活性酸素を除去
ヤーコンには赤ワインに匹敵する量のポリフェノールが含まれています。ポリフェノールの代表的な働きは、抗酸化作用やコレステロールの調整です。
ヤーコンのポリフェノールが活性酸素を取り除くことで、活性酸素を原因とする各種の生活習慣病や健康のリスクを低減することができます。
ポリフェノールが動脈硬化を防止するしくみ
ヤーコンのポリフェノールがコレステロールの酸化を防ぎ、オリゴ糖と食物繊維がコレステロールを包み込んで排出させます。
これにより動脈硬化が引き起こされる4つのしくみの内の、2つの原因(コレステロールの全体量が増えること、コレステロールが酸化されること)はヤーコンで緩和できることになります。
赤ワインのポリフェノールとヤーコンの長所
ヤーコンも赤ワインに負けない量のポリフェノールをたっぷりと含み、赤ワインに見られる健康効果と同様の効果が期待できるといいます。
一方、赤ワインはお酒です。フランス人は動脈硬化に関係する疾患が少ないかわりに、肝硬変が多いことで知られています。
腸内環境と長寿の関係
平均寿命と腸内環境にはつながりがありそうです。
世界三大長寿の地域であるコーカサス地方とフンザ地方、ビルカバンバ周辺の三地域では野菜や果物が豊富であること以外に、腸内環境を整える食生活という点で共通しています。