ヤーコンのオリゴ糖と食物繊維の働き

ポリフェノールとヤーコンのオリゴ糖

ヤーコンには厚生労働省の特定保健用食品で「お腹の調子を整える食品」に指定されているフラクトオリゴ糖と、食物繊維が豊富に含まれています。

フラクトオリゴ糖は便秘解消効果、コレステロールの減少と血圧、血糖値の降下作用があるといわれています。

食物繊維には腸の働きを活発にして有害物質を便とともに排出し、糖の代謝やコレステロールの濃度を調整する作用があるといわれています。

ヤーコンが便秘を解消するしくみ

便秘には様々な原因がありますが、大きく分けて生活習慣に起因する部分と腸内環境の悪化に起因する部分があります。

ヤーコンの摂取がヨーグルトや食物繊維の摂取より優れる部分は、腸内で生きた善玉菌を増殖させることにあります。

善玉菌の増殖による整腸作用は便秘と下痢の両方を解消するとともに、様々な有害物質を生産する悪玉菌を減らすことで大腸がんや免疫力低下の要因を減らす効果が期待できます。

ヤーコンが腸内環境を整えるしくみ

ヤーコンには多量のオリゴ糖が含まれていますが、オリゴ糖は腸内善玉菌の大好物です。腸内の善玉菌に直接オリゴ糖を送り届けることで、善玉菌がそれを食べて急増殖します。

善玉菌が増えることで腸内環境が改善され、腸の動きが活発になることで便秘解消に働くのです。健康を害する悪玉菌とその生産物の影響も減少します。

ヤーコンのオリゴ糖は直接大腸まで到達

ヤーコンが含むフラクトオリゴ糖は難消化性のオリゴ糖といわれ、摂取しても胃や小腸の消化酵素では分解されません。

摂取したそのままの形で直接大腸に到達して善玉菌を増やすので、ヨーグルトが死滅した菌を大腸へ送り込むのとは対照的です。

ヤーコンの食物繊維は80%が水溶性

ヤーコンに含まれる食物繊維の内容として水溶性の食物繊維が80%、不溶性の食物繊維が20%あるといわれています。

水溶性の食物繊維と不溶性の食物繊維の違いは保水力です。食物繊維が便秘解消に働く作用は、その保水力が大きな原因です。

水溶性食物繊維が便秘解消に働くしくみ

便秘解消の決め手の1つは、便のやわらかさを保つことです。食物繊維が便に混ざって水分を抱えることで、便のやわらかさを保ちます。

水溶性の食物繊維が水分を抱える量は、不溶性の食物繊維とは比較にならない大きな量です。

ヤーコンによる便秘解消のしくみ